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結局、愛の清純さは、その欲望が未来に向けられているか、いないかによって決まるのである。
この意味で、死者にたいしていだく愛は、もはやわれわれが未来をにせの永遠不滅にでっち上げない限り、まったく純粋である。
なぜなら、死者への愛は、もうあたらしいものはなに一つあたえることができなくなってしまった、完了した生命への愛だからである。
われわれはいまはこの世に存在しないひとが存在してくれたらなあと思う。そうすると、そのひとは存在したことになるのだ。
「愛と死のパンセ」